海外ビジネスを見据えた多くの日本企業が
ASEAN諸国等を検討する中で
敢えて”モンゴル”という選択肢

01 MARKET

市場規模の捉え方

モンゴルは人口330万人程度の市場規模のため、大企業にとっては小さな市場に見えるかもしれません。しかし日本企業の中でも地方の中小企業にとっては十分に大きな市場と言えるでしょう。モンゴルでは貧富の格差が広がっている中で富裕層の購買力が非常に高いです。近年では日本の最新型の高級四輪駆動車が街中でよく見られます。

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02 GROWTH

伸びしろと可能性

日本の4倍の広大な国土には、まだ見つかっていない多くの資源が眠っていると言われています。現在進行中のオユトルゴイ鉱山やタワントルゴイ鉱山などの資源開発が順調に進めば、急速な経済成長が期待できるでしょう。現在一人当たりのGDPは4,100ドル程度ですが、のちに1万ドルを超えると想定されています。
さらに人口が少ないことから、将来的には2万ドルに達すると見込んでおります。実際、資源バブルの2011年には実質GDP成長率が17.5%となり、世界一の経済成長率を誇りました。また、全国民の30.7%を15歳~34歳の若者が占めており、国民平均年齢(2020年調査)は28.4歳と非常に若い国です。今後、人口ボーナスが期待できることからも、“モンゴルの伸びしろは大きい“と言えるでしょう。

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03 PRODUCTION

高付加価値製品の生産

政府は、バランスのとれた多角的な産業構造を目指しています。鉱山以外の産業分野の育成を重視しており、農業・畜産業や加工業を育成し、高付加価値製品(競合他社が真似できないような技術やノウハウを活用した製品)の生産、輸入代替、輸出に向けた政策を掲げています。今後、民間企業主導での雇用の創出が期待されており、日本企業がこれまで蓄積してきた技術・ノウハウを活用するチャンスでもあります。

高付加価値製品の生産イメージ

04 POTENTIAL

国民の潜在的能力の高さ

モンゴルは、もともと社会主義時代から高い識字率を誇っています。そして民主化以降、教育に対する国民の意識は更に高まっており、とりわけ海外から新しい技術や知識を学ぶ意欲が旺盛です。外国語学習能力が高く、複数の外国語を習得している人も珍しくありません。モンゴル人には親日的な人が多く、日本語を話せる人材も多いです。日本語を通じて日本人の勤勉さ、礼儀正しさや5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)など、日本企業のマネジメント手法を学ぼうとしています。国民性の面ではモンゴル人は温厚でマイペースです。また、相撲の世界でも見て取れるように、勝負にこだわる負けず嫌いな面があります。お互いの長所を持ち寄れば、きっと補い合う良好な関係になれるでしょう。モンゴルでビジネスを行う場合、相性の良いビジネスパートナーに巡り会うことがとても重要です。

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05 INVESTMENT&TARIFF

投資・関税について

モンゴルは外国資本の受け入れに積極的で、法人所得税は10%と日本よりも低いです。外国為替の送金規制もなく、手数料、源泉徴収税を払えば利益・配当も自由に送金ができます。貿易に関しては、モンゴルへの輸入関税は一律5%と付加価値税10%を(品目によってはさらに輸入特別税も)納めます。2016年6月7日に発効した日本・モンゴル経済連携協定(EPA)により、多くの品目の関税が無税になりました。今後数年以内にほとんどの品目の関税が免除される予定で、日本とモンゴルの間のビジネスの可能性が広がることが期待されています。

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