[BloombergTV] IMF:モンゴルはスタグフレーションに直面している
BloombergTV.mnより2022.05.13 10:00(元記事のリンクはこちら)
IMFがモンゴルはスタグフレーションに直面していると発表した。
昨年1月にIMFは2022年のモンゴル経済の成長率を7%と予測していた。
しかし、直近の予測を1%に下方修正した。
同時に2022年のインフレ率は平均14.5%と予測している。
中国の国境制限が予想より長引いていることが輸出および国内の企業活動に悪影響を及ぼしている。
実質経済成長の鈍化と同時にロシア・ウクライナ戦争によりサプライチェーンが停滞し、国内で商品・サービスの価格が上昇している。
もしこれらの問題が今年末に沈静化すれば、中期的には経済は回復するとIMFが報告書で述べた。
原料価格が高騰している時に、2023年からオユトルゴイプロジェクトの地下鉱山が稼働開始すれば、2023-2025年の平均経済成長率は6%に拡大すると見ている。
経済成長、インフレの他に、対外債務の問題にも注意が必要であると強調した。
2023年に期限を迎えるのサムライ債、ゲレゲ債、開発銀行債の償還のためには財政規律を厳守する必要があるとIMFが警告した。
国会で先日補正予算を可決したものの、子供手当を引き上げたままの10万トゥグルクに据え置いたことが、財政負担を増やし、インフレ率の上昇につながっているとIMFが強調している。
さらにインフレには通貨政策で対抗するだけでなく、財政政策を引き締め、いかなる援助・支援も対象者・貧困層だけに絞って実施すべきと助言している。
S.ウヌルサイハン記者