[BloombergTV.mn]モンゴル経済の多角化には時間が必要

BloombergTV.mnより 2018.11.29 18:00 (元記事のリンクはこちら) 「トゥグルクの為替レート維持のために為替介入で外貨準備高を大きく棄損するのは得策ではない」とADBのアナリストが強調した。 2018年以降、トゥグルクの対ドルレートが7.4%下落している。 しかし、インフレ率は6.3%であり、許容範囲内であるとADBのアナリストは見ている。 モンゴル銀行は年明け以降9.79億ドル(1,110億円)の為替介入を行っている。 今年度中に10億ドルの為替介入を行う予定であることをモンゴル銀行のN.バヤルトサイハン総裁が強調していた。 とはいえ、IMFの第6回レビューの調査チームの報告では、外貨準備高が未だ不十分であると警告している。 また、国内需要の増加により経常赤字が引き続き増加する見込みであるため、モンゴル銀行に対し、金融政策を引き締め、貸出残高を制限するよう助言している。 「モンゴルの輸出製品および輸出先が過度に偏っている」とADBのシニアエコノミストのデクラン・マギーが強調した。 経済の多角化と歳入には正の相関があるため、経済を多角化する必要があると結論付けた。 また彼は「資源の豊富な国は経済を多角化することは、貿易環境の急変から生じるリスクを緩和する重要な意義がある。」と述べた。 2018年1~10月の輸出製品の86%を資源が占めている。 これは前年同期比約7ポイント増加である。 今後数年間は、輸出収入に占める資源の割合が増加する傾向にある。 これにより、歳入に占める鉱山業界の額も増加する。 例えば、2019年度予算の歳入において鉱山収入が27%を単独で占めているのは、2018年度予算より5ポイント増加している。 B.ビャンバスレン記者  
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