[BloombergTV.mn]ADBが2019年の成長予測を上方修正
BloombergTV.mnより2019.04.03 15:10 (元記事のリンクはこちら)
ADBがモンゴル経済の成長予測を2019年6.7%、2020年6.3%に上方修正した。
また、サービス業が成長の主要要因となり、鉱業製品の輸出増加に伴い運送業の所得が回復するとみている。
2019,2020年にモンゴル経済の成長率は2018年の6.9%から若干低下するとみている。
とはいえ、9月に2019年の経済成長を6.1%と予想していた時に比べると0.6ポイント引き上げた。
「アジア成長見通し」報告書によると経済成長には鉱山業以外に加工業、サービス業、農牧業などが貢献する見込み。
例えば、精肉輸出の増加は加工業を支援し、公共投資は建設業を回復させるとみている。
精肉の輸出は2018年に過去最高を記録した。
公共投資の増加により2019年度の財政赤字は名目GDP比1.4%に達する。
2018年度の財政収支は120億トゥグルクの黒字だった。
一方、インフレ率は2019年に8.5%、2020年に7.5%と予想されている。
インフレ率の上昇に影響した要因は、財政支出の増加に関係している。
また、2018年末に燃料価格が上昇したことも関係している。
モンゴル銀行はインフレ率を目標水準に維持する対策を行っていることを強調した。
国際収支統計の見通しでは、2018年には負担となっていた経常赤字が減少し、2019年にGDP比9.6%になると予想している。
これには、消費者ローンを制限したことによる自動車輸入の減少と、輸出(特に金)の増加が主に影響するとみている。
ただし、モンゴル経済は依然として脆弱であると警告している。
具体的には原料価格の変動、中国経済の成長鈍化は外部リスク要因であると強調している。
また、内部リスク要因では銀行業界が改善しつつあるとはいえ依然として脆弱であることを挙げている。