[BloombergTV]米大使館:鉱山分野への投資は高リスク
BloombergTV.mnより2020.11.4 12:00(元記事のリンクはこちら)
米国大使館はモンゴルの投資環境について分析し、報告書にまとめた。
この中でパンデミックの影響、IMFと実施したEFF(拡大信用供与措置)についての分析が注目を集めている。
また、モンゴルでは政治的影響が大きい鉱山分野に投資することは、よりリスクが高いと見ている。
パンデミックの影響によりモンゴルのGDPの39%を占めるサービス分野は最も影響を受けた。
今年後半のV字回復が予想されるとはいえ、通年ではマイナス成長になる見込みである。
しかし、鉱山、農業分野は安定的であるため、例年と比べパンデミックの影響は少ない見込みであると米国大使館の報告書では述べている。
新型コロナウイルス予防のため、外国人の入国を禁止し、定期旅客航空便を停止したことは、投資判断をする際に困難になっていると報告書が述べている。
その他、IMFと共同でEFFを3年間実施し、今年5月に終了した。
この枠内で実施した対策により、モンゴル経済の脆弱性を低下させたものの、EFFを成功裏に完了することはできなかったと米国大使館の分析で述べている。
その理由は、銀行セクターに関する注意事項を政府は解決できなかったからである。
モンゴルの司法制度は投資家を保護するようになってはいるが、2019年の改正で裁判官、検察官、汚職防止庁職員を変更するプロセスを簡素化したことは、司法の独立を確保できるか否かという問題を生じている。
2019年11月にモンゴル国会は憲法改正に司法改革を盛り込んだ。
その他、ビジネス訴訟の判決や判決の執行に非常に時間がかかることが主なリスクの1つであると述べている。
T.エリサ記者