[BloombergTV] BOM:モンゴルのデフォルトリスクは当面ない

BloombergTV.mnより2022.08.08 14:00(元記事のリンクはこちら) 「モンゴルは今のところデフォルトに陥る具体的リスクは生じていない」とモンゴル銀行(BOM)のB.ハグワスレン総裁が立場を表明した。 外貨準備高は約30億ドルで輸入決済の5-6か月分である。 また彼は、財政赤字の対名目GDP比は約5%、今年末の経済成長は2%を超える見込みであると強調した。 経済の現在のファンダメンタルズ、今後の見通しはポジティブで、デフォルトリスクは遠いことを、信用格付け機関も裏付けている。 具体的には、今年5月にフィッチが、7月にS&Pがモンゴル国の格付けをB(安定的)に据え置いた。 2022-2023年に償還を迎え、外貨準備に大きな負担となる一部の債務を繰り延べ、対外債務管理を改善するための大きな一手を昨年打った。 このほか、メガプロジェクトであるオユトルゴイが間もなくフル稼働し、国境まで鉄道で接続され、鉱業分野および物流分野が復興することが期待されており、これらが危機を脱する可能性を実現させるとハグワスレン総裁は見ている。 また、「インフレ率を通貨政策の中期目標の枠内で安定化し、BOMの独立性を維持し、対外債務負担軽減のための財政政策を実施する必要がある。さらにモンゴルの場合、産業の多様化と持続的経済成長を実現するために、構造改革を早急に実施する必要があると結論付けた」と世界銀行の駐在代表が4月に述べていた。 G.ホラン記者
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