[BloombergTV.mn]S&Pがモンゴルの長期格付けをB-からBに引き上げ
BloombergTV.mnより 2018.11.12 9:00(元記事のリンクはこちら)
S&Pがモンゴル国の長期信用格付けをB-からBに引き上げ、見通しを安定的とした。
原料価格の上昇、財政規律、経済成長などにより財政指標が良好であることが格付引き上げの原因となった。
また、モンゴル経済は2021年まで平均5.6%成長する見込みであるとS&Pが発表した。
鉱山の大型案件で前進があったことも述べられた。
例えば、タワントルゴイでは40億ドルの資金調達の準備が進められており、オユトルゴイでは第2フェーズの建設作業が進んでいることが格付引き上げに影響した。
また、IMFのプログラムの枠内でドナー国からの融資がモンゴルの財政に大きな支援となっていると見ている。
2015-2016年のモンゴル経済危機の後、これらの改善がみられたことで、投資家の信頼が回復しているとアナリストは強調している。
とは言え、モンゴル経済が原料価格に依存する脆弱性は依然として残っている。
これは経済や予算に不安定性をもたらすとS&Pは述べている。
信用格付けを引き上げる前、開発銀行は国際市場から5億ドルを調達した。
政府は2021年にマザーライ債、2022年にチンギス債、2023-2024年にゲレゲ債、ホラルダイ債の償還を控えている。
政府は国際市場で国債を発行すると公式発表を行っていないが、債務管理について調査していると大蔵省が発表した。
現在のところ、二次市場でのゲレゲ債の価格は11月以降1%上昇している。
一方、ゲレゲ債の利回りは6.591%である。
直近で償還を迎えるマザーライ債の利回りは11月以降3.88ポイント低下の5.612%である。
B.ビャンバスレン